ひき逃げした飲酒運転自動車に同乗していた者の罪 ~降りた後の事故でも実刑判決

飲酒運転の車両に同乗していた者の罪

最高裁判所 判例

事故直前まで飲酒運転していた運転手の車に同乗していた男性に5300万円の損害賠償命令

事故の概要について

2003年11月15日夕方から、飲酒運転をした運転者(19歳)の男と複数人で一緒に酒を飲み、翌16日未明に6リットル近く飲酒した運転手が運転する自動車に25歳の被告は同乗した。

運転手は車内でも発泡酒1缶を飲んでいた。その後被告は知人を見つけたので飲酒運転がされている車から降りたのですが、その直後運転者は横断中の24歳の男性をはねて”ひき逃げ”し、被害者を死亡させました。

裁判の背景

飲酒した19歳少年にひき逃げされ死亡した24歳の男性の事故に関して、同乗していた男性(25歳)への損害賠償を求めた訴訟の上告審について最高裁判所は2010年12月27日までに上告を棄却。これにより同乗者には運転者と共同で約5,300万円の賠償請求全額を支払うよう命じた一審、二審判決が確定。

同乗者は「車を降りた後の運転者の過失による事故であり、共同飲酒と事故には関係がない」として控訴・上告しましたが最高裁でも否定されました。

この事故から

飲酒運転をしている自動車に乗るものも同罪の範囲を明確にした最高裁判決になりました。

これは飲酒運転の自動車に事故時に搭乗しているかどうかではないという点を明確にしてくれていて「飲酒運転を制止すべき注意義務を怠ったので搭乗者にも責任がある」という被害者側の主張から「同乗者は運転手の少年が飲酒運転によって事故を起こすことを予見できた」として1審、2審の判決を支持し上告を棄却。

飲酒運転の実行犯以外の周囲の者の罪についても明確にされたものです。飲酒運転はするものが一番悪いのですが周囲にいる人も他人ごとにならないように関わり方が悪質なものには厳しい処分があって良いと思います。

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