信号無視でひき逃げして女子大生を死亡させた交通事故の判例

信号無視より”ひき逃げ”の事実が量刑を悪くする

埼玉地方裁判所 2012年11月8日判決

事故の概要について

2011年12月に埼玉県和光市で22歳の被告が赤信号の交差点を突っ切る際に、右から青信号を自転車で横断してきた女子大生をはね、救護や警察への通報をしないで逃走したというひき逃げ事故。女子大生は死亡してしまいました。内容は極めて悪質でひき逃げ事故の中でも極めて自分勝手な考え方による交通事故で懲役9年の実刑判決が言い渡されました。(求刑懲役12年)

 

信号無視をした人は、危険運転致死罪を免れようと「信号機を意図的に無視したのではない」と言いますが、今回も同じ言い分で流石に無理があります。
裁判官は赤信号を認識しながら無視したか、又は赤信号を意に介さずに交差点に進入したかのいずれかとしか考えられないとして、「被害者の死亡は、被告の赤信号無視で生じた。逮捕を免れるために逃走し続け、ひき逃げの中でも悪質。ルールを守り、他人に迷惑を掛けてはならないとの意識がない」として実刑判決を言い渡しています。

この事件から

悪質な信号無視で人をはねた時に罪の自覚が生まれるのか、いかにとんでもない事をしてしまったかに気づき、怖くなって逃げる人がいますが、これはただ事態を悪くするだけの行為です。

今回の実刑判決の中で刑の重さに影響を与えたのは、信号無視よりも”ひき逃げ”によるもの。
場合によっては加害者が適切な処置を取ることで助かる命もあるので、絶対に人をはねてしまった場合には介護措置をとって欲しいものです。

犯罪レベルが高いほど怖くなると思いますが日本ではまず逃げられないため、これ以上罪を悪化させないことが大切。

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